
441話
武器屋 港町ファンヴァール
店主「かなり使い込んでるな。鍛冶屋で直すよりここで買い替えたほうがいい」
フィンブレク「どうだ?」
店主「鋼の剣か。この剣だと、これ以上あんたの魔力に耐えるのは無理がある」
フィンブレク「やっぱりそうか。武器を買い替える必要があるな」
クウガ「剣が今までもったのが不思議なくらいだな」
リボッグ「盾も売っているのか。戦闘で使っている奴なんか見たことないぜ」
店主「それがいるんですよ、世界には」
リボッグ「いるのか。重くて逆に動きが鈍りそうだな」
フィンブレク「困った、金がない」
店主「そりゃ、話にならないね」
フィンブレク「う~ん」
リボッグは思いついた
クウガ「?」
リボッグ「この辺に賞金首はいるか?」
フィンブレクはクウガを見た
店主「いるじゃん、目の前に」
リボッグ「おいおい、クウガ以外だ」
フィンブレク。O○(5万Gだと有名になるものだな)
店主「そうだね~、これなんてどう?さっき見かけたんだが」
飛剣のギルベス 懸賞金9800G
巨大な剣を飛ばしてくるが、魔力を込めるため、
回転がかかったり爆発したりする。
1000人の兵士を一度で仕留めた戦歴の持ち主。
クウガ「強そうだな」
フィンブレク「今の俺達なら、10分もあれば十分だろう」
リボッグ「よし、決定だ」
男が影から見ていた
男「・・・」
港町ファンヴァール 街道
男「この辺りに奴らは来ます」
男2「フッ、責任はお前がとれよ」
男「・・・」
クウガ達が現れた
フィンブレク「賞金首はこの辺に出没するらしいが・・・」
リボッグ「確かに剣があちこちに落ちていやがる。
通行人が自分より弱そうだと、片っぱしから攻撃してくるらしいな」
飛剣のギルベスが現れた
クウガ「でた!」
飛剣のギルベス「く・・・来るなぁああ!」
飛剣のギルベスは震えている
クウガ「!?」
男と男2が背後に現れた
「!?」
クウガ達は変な風船に閉じ込められた
男2oO○(この能力は、はるか遠くまで対象物を飛ばす)
リボッグ「ここから出せ!!」
風船が消えた
クウガ達はアーガフ国に飛ばされた
男「すいませんね。俺達には国がかかっている」
飛剣のギルベス「や・・・約束は守った。逃がしてくれ」
男「守りますよ。但し、あなたが死んだあとの話です」
男2「逃がしてやれ」
男「そうはいきませんポセウス。レオリオにバラしてしまっては・・・」
ポセウス(男2)「・・・」
男の手から砂が噴射した
男「私達は終わってしまいますからねぇ・・・」
飛剣のギルベス「うああああああ」
飛剣のギルベスの攻撃 100の剣
「ズババババババババ!!」
見えない速度で剣が飛んでくる
しかし噴射した砂が縦に変化した 剣を全てはじく
男が地面に埋まった
「ズズズズ・・・」
飛剣のギルベス「・・・!?」
飛剣のギルベスの真下に現れた そして地面に引きずり込んだ
飛剣のギルベス「やめろぉおおおお!!!」
飛剣のギルベスは死亡した
ポセウス「やってしまったな、シュワイドランゼル」
シュワイドランゼル(男)「何を言ってるんですか。
正しい事をしたまでです。あんな賞金首の一味に大会参加資格などありませんから」
442話
武器屋 港町ファンヴァール
店主「遅い・・・あいつら大丈夫かな」
戦闘大会会場 北部 港町ファンヴァール
ゼムディ「・・・」
ポセロ「来るね来るね、いろんなチームが」
ガウンブリザー。O○(クウガ達はどうしたんだろう?)
シュワイドランゼルが現れた
ゼムディ「?」
シュワイドランゼル「ゼムディグループも墜ちたもんだですね」
ポセロ「何なの?」
シュワイドランゼル「話によると、予選で低ランクのチーム・・・
私達の一回戦の相手でしたっけ?そのチームに手こずったようで」
ガウンブリザー「寄ってくるな」
ポセウスが現れた
ポセウス「シュワイドランゼル」
シュワイドランゼル「はいはい」
ゼムディ「・・・」
ガウンブリザー「ゼムディ、あれ」
ガウンブリザーは指差した
ゼムディ「!」
その方向には、レオリアが立っていた
ポセロ「要注意人物だね」
ゼムディ。O○(クウガチームは初戦からいきなり砂王学園か)
ポセウス「レオリア様、シュワイドランゼルを連れてきました」
シュワイドランゼル「レオリア様、すいません」
レオリア「・・・」
シュワイドランゼル。O○(この方を怒らせたら大変なことになりますからねぇ)
戦闘大会会場 客席 港町ファンヴァール
ヨージュ「また応援に来てしまった」
牛人間ギャウ「クウガ達来てるかな・・・あと牛人間王リボッグとフィンブレク」
ダークロ「会うのが久しぶりだ」
戦闘大会会場 港町ファンヴァール
会場にトーナメント表が張り出される
442話
戦闘大会会場 北部 港町ファンヴァール
ヨージュ「すごい組み合わせだね。もう棄権してるチームあるし」
牛人間ギャウ。O○(洞窟オウドゥはリウジェイドか・・・予想通り勝ち残ったな)
ヨージュ。O○(昨年優勝チーム、ブランヴェスタ国際部隊。綴りを目にしただけで震えてしまうな)
戦闘魔法円 戦闘大会会場 港町ファンヴァール
司会者ワイドラクセル「さぁ、いよいよ世界一を決める戦闘大会がこの円の上で開催されようとしています!各々がそれぞれこの日の為に磨き上げてきた技や魔法を発揮できる唯一の場所!それこの戦闘魔法円!どんなに強力な爆破でも特殊なバリアで保護されているこの円からは外に被爆することはないでしょう!
だから安心して客席からより近くで臨場感あふれるこの大会を見ることができるのです!!」
客達「うおおおおおぉおおおおお!!!」
司会者ワイドラクセル「第一試合、ドルモックドルモック対ロッノスハチッスチームが
間もなく始まります!!」
戦闘魔法円 戦闘大会会場 選手観覧席
ゼムディ「始まるか」
ガウンブリザー「・・・」
ポセロ「さて、今年はどんなのがいるかな?」
シャフタ「・・・」
シンピオン「・・・」
戦闘大会会場 戦闘戦闘円 港町ファンヴァール
試合開始!
443話
戦闘大会会場 北部 港町ファンヴァール
試合は次々と進んでいき、第十一試合カストライド軍VS黒い用心棒の巣が始まろうとしていた。
カストライド「来ねぇじゃねえか、こりゃ棄権ってことでいいんだな?」
戦闘大会会場 選手観覧席
シンピオン。O○(・・・あの男か)
戦闘大会会場 魔法戦闘円 港町ファンヴァール
司会者ワイドラクセル「相手チーム:黒い用心棒の巣が未だにこの戦闘円に現れません。
・・・となると黒い用心棒の巣は棄権とみなし、自動的にカストライド軍の不戦勝となります!」
カストライド「ビビってんだよ。俺達の予選を見たんだなきっと」
司会者ワイドラクセル「この試合、カストライド軍の不戦勝です!!」
カストライド「腕が訛るよ、世界ってこんなモンかい」
戦闘大会会場 選手観覧席
ヨージュ「まずいなぁ・・・まだクウガ達が来ない」
牛人間ギャウ「クウガ達の試合まであと8試合・・・」
ダークロ。O○(何かあったのかな?)
連絡船
リボッグ「くそ、あいつら許さねぇぞ!」
フィンブレク「間に合えばいいな」
クウガ「試合が長引けばいいんだが・・・」
戦闘大会会場 選手観覧席
ヨージュ「あいつ見たことあるぞ・・・」
ダークロ「知り合いか?」
ヨージュ「昔、クウガが所属していた道場にいたカトゥンだ」
牛人間ギャウ「そうか」
戦闘大会会場 魔法戦闘円 港町ファンヴァール
龍帝国ファンVS平和委員会
カトゥン「実験体だ」
ニキ(龍帝国ファン)「素人が」
ファンは剣に炎をまとった
「ズオォオオオオオオ!!」
司会者ワイドラクセル「ニキ選手!魔法剣です!
さすが昨年ベスト16まで勝ち残ったチーム」
ニキ「昨年は、ベスト4に敗れた。奴らに当たらなければ俺達はそこまで勝ち残れたはず」
カトゥン「魔法剣か」
ニキの攻撃 魔法剣・炎
「ゴオォオオオオオ!」
カトゥンは攻撃をよけた
カトゥン「使いこなしているな。まるでフィンブレクじゃないか」
ニキ「魔法剣・毒」
「ズオオオオオオォオオオ!」
カトゥン「フィンブレクとは得意分野が異なるようだ」
カトゥンは背中から武器を出した
ニキ「!」
武器には目玉がついている
ギレイグロム「早速死人が見れるぞリネ」
リネ「・・・おやおや、可哀そうに」
カトゥン「紹介しよう。生きている剣、ゼピュスラ」
ニキ「えぐいねぇ」
444話
戦闘大会会場 北部 港町ファンヴァール
ニキ「目が腐る」
ニキの剣の周囲で毒の泡が浮かんでいる
「モコモコ・・・」
ニキは剣を振り上げた
カトゥン「!」
ニキの攻撃 毒泡放射
「シュゴォオオオオオ!!」
カトゥンは毒に侵された
カトゥン「・・・これは何だ?」
ニキ「さっさと終わらせたくてな、気分が悪いぜ」
カトゥン「苦しい・・・!」
カトゥンは剣を握りしめた
ゼピュスラの目が動いた
「ギョロギョロ・・・」
ニキ「?」
目がカトゥンの毒を吸い込んでいく
「ギュォオオオオ・・・」
カトゥンは毒が治った
ニキ「何だと?」
カトゥン「・・・苦しいが、まだ終わらせたくはないな」
ニキ「どういう意味だ?」
カトゥン「この剣を使って、お前の苦しむ顔を見てみたい。俺の憎む男を想像するんだ」
ニキ「どうかしてるぜお前」
ニキの剣が赤い毒に染まった
ニキ「この毒に触れると、即死だ」
ニキの攻撃 高速斬り
カトゥン「ゼピュスラは相手の肉体を切る剣ではない」
カトゥンは攻撃をよけた
ニキ「!」
カトゥンは剣をニキに振り下ろした
「ズバッ!!」
ニキ「ぐぁあああああ!」
カトゥン「いい叫び声をするじゃないか」
カトゥンはゼピュスラを撫でた
カトゥン「ゼピュスラ、すばらしい・・・被験者の痛覚神経反応を刺激している」
司会者ワイドラクセル「ニキ選手!どこも傷を負っていないのに、苦しそうだ!
一体これはどうしたのでしょうか!?」
445話
戦闘大会会場 北部 港町ファンヴァール
ニキ「痛い!全身が痛い!!」
ニキは倒れ込んだ
司会者ワイドラクセル「ニキ選手、これはもう戦えません!
カトゥン選手がこの試合を制しました!」
ジマ「ニキ・・・」
?「精神を破壊する剣か」
ジマ「テンプテイラさん・・・これで終わらせるよ。
ニキはもうニキではない。ただの出来そこないさ」
デンプテイラ「3分で終わらせろ。紫色の髪の毛を見ると、気分が悪くなる」
ジマ「3分?休む時間ができるな」
446話
戦闘大会会場 北部 港町ファンヴァール
ニキはうすら笑いを浮かべた
ニキ「じゃあいくよ」
ジマ「はじめてくれ」
カトゥン「何が起きる?」
ニキはあるものを復元させた
ジマはそれをカトゥンに転移させる
カトゥン「!」
ジマ「さぁ、苦しめ!!」
カトゥンの攻撃力が上がった
カトゥンの守備力が上がった
カトゥンのスピードが上がった
カトゥン「?」
ジマ「?」
カトゥン「一時的だが、力が漲ってくるな。しかし効果はすぐに切れそうだ」
カトゥンは一瞬でジマの背後に移動した
ジマ「!?」
カトゥン「何かしようとしたらしいが、失敗したようだな」
ジマ「ニキ、裏切ったな!!」
カトゥンの攻撃
ニキ「出来そこないねぇ・・・聞こえたよ」
ジマは気絶した
ギレイグロム「面白い、仲間割れか」
リネ「カトゥンは物足りなさそうだ」
司会者ワイドラクセル「これはどうしたんでしょう?
何が起きたか分かりません!
突然、カトゥン選手の動きがよくなり、一撃でジマ選手を
倒してしまいました!」
ニキ「あー、間違えて能力補助系の記憶を呼び戻してしまったよ」
デンプテイラ。O○(また仲間割れか)
カトゥンはベンチに戻った
カトゥン「まだこれからだったのだが」
リネ「やる気をなくしたのか」
リネが前に出た
司会者ワイドラクセル「龍帝国ファン、残るはテンプテイラ選手のみと
なってしまいました!」
テンプテイラはゆっくり前へ出た
リネ「・・・」
デンプテイラ「強そうだね」
447話
戦闘大会会場 北部 港町ファンヴァール
リネ。O○(探ってみるか)
リネの攻撃 高速4連突き
「ズバッ!」
テンプテイラは動かない
リネは剣を止めた
司会者ワイドラクセル「リネ選手!攻撃を寸止めです!
何かあると判断したのでしょうか!?」
デンプテイラ「鋭いなぁ」
リネ「わざと食らおうとしていただろう?」
デンプテイラ「ただのカウンター狙いさ」
ニキ。O○(これだから世界は面白い。
簡単にはテンプテイラの”穴”にはまってくれそうにはない)
テンプテイラは槍を構えた
リネ「!」
テンプテイラの攻撃 連続突き
「ズバババババ!」
リネは攻撃をかわした
デンプテイラ「・・・」
テンプテイラの攻撃 連続突き
リネ「何の真似だ」
リネは攻撃をかわした
デンプテイラ「何も考えちゃいない」
テンプテイラの攻撃 連続突き
司会者ワイドラクセル「テンプテイラ選手の一方的な攻撃!
しかしリネ選手はことごとくかわしていきます!
ただ、何かあるそうな気がするんですが・・・」
リネ「・・・」
デンプテイラ「探りあいはよそうか」
リネの前方に黒い点が無数に舞っている
リネ「・・・!?何だこれは」
デンプテイラ「気づいたか?槍先から凝縮された
闇属性の攻撃魔法を散りばめておいた」
リネ「くそ!」
リネは避けようとした
デンプテイラ「遅い」
テンプテイラは手をパチンと鳴らした
点が全てダークボールになる
デンプテイラ「ダークボール爆破」
「ボボボボボボボボボボン!」
リネに100のダメージ リネに100のダメージ リネに100のダメージ
リネに100のダメージ リネに100のダメージ リネに100のダメージ
リネに100のダメージ リネに100のダメージ リネに100のダメージ
カトゥン「レベルが高いな。例年の大会とは比較にならない」
リネ「こうなっては・・・」
デンプテイラ「?」
リネの表情が変化した
司会者ワイドラクセル「リネ選手!突然顔色が・・・!病気でしょうか?」
447話
戦闘大会会場 魔法戦闘円 港町ファンヴァール
リネ「ここで時間を食っているわけにはいかない」
デンプテイラ「なるほ・・・」
リネの攻撃 テンプテイラに450のダメージ
デンプテイラ「速・・・」
リネは力を溜めた
デンプテイラ「!」
テンプテイラの攻撃 リネにダメージを与えられない
カトゥン「圧倒的ではないか」
リネの攻撃 死の一撃
大ダメージ
デンプテイラ「・・・何だ・・・今のは・・・がはっ」
テンプテイラは気絶した
リネ「命拾いしたな」
戦闘大会会場 選手観覧席
ガウンブリザー「おぞましい技だな」
ゼムディ「・・・まあな」
戦闘大会会場 魔法戦闘円 港町ファンヴァール
試合は着々と進んでいった
そして、クウガ達の試合が始まろうとしている
戦闘大会会場 選手観覧席
ヨージュ。O○(クウガ、試合が始まるぞ)
牛人間ギャウ「相手チームは既にベンチで待機している」
ダークロ「・・・」
戦闘大会会場 魔法戦闘円 港町ファンヴァール
シュワイドランゼル「恐れを成して逃げたようですね」
ポセウス「・・・」
戦闘大会会場 選手観覧席
ヨージュ「あと、一分で始まる。
このままでは失格してしまう・・・」
牛人間ギャウ「それはまずいな」
ダークロ「何があったんだろうか」
ガウンブリザー「どうしたんだクウガ達は?まだ来ないのか」
ゼムディ「やっぱりおかしい。何かあったな」
戦闘大会会場 魔法戦闘円 港町ファンヴァール
司会者ワイドラクセル「クウガチーム、未だに姿を現しません!
あと45秒!それまでに来なければ試合放棄と見なされ、砂王帝国の勝利となります!」
シュワイドランゼル「ハッハッハ!困ったものですね!!
大会初出場の弱小チームの典型でしょう!!」
レオリア「?」
クウガチームサイドに人影が現れた
ポセウス「誰だ!?」
戦闘大会会場 魔法戦闘円 港町ファンヴァール
ガウンブリザー「・・・あいつは!」
448話
戦闘大会会場 魔法戦闘円 港町ファンヴァール
ギュスタンだった
司会者ワイドラクセル「おっと、クウガチームサイドにようやく選手が
現れました!平和委員会の選手のようですが・・・、
すでに試合前に棄権されていますので、大会規制には反してはいません!」
戦闘大会会場 観覧席
ガウンブリザー。O○(なぜあいつがクウガチームにいるんだ?)
戦闘大会会場 魔法戦闘円 港町ファンヴァール
シュワイドランゼル「困りますね。二回戦の相手に手の内を見せてしまいます」
レオリア「相手は一人だ」
シュワイドランゼル「はい、私にまかせて下さい」
シュワイドランゼルは前に出た
ギュスタンは前に出た
シュワイドランゼル「一人で、このレベルの大会にご苦労なことですね」
ギュスタン「てめえは数に含まんな」
シュワイドランゼル「?」
司会者ワイドラクセル「それではクウガチームVS砂帝国の試合を始めます!」
シュワイドランゼルは腕を地面に入れた
ギュスタンの真下から無数の腕が出現する
ガウンブリザー「?」
シュワイドランゼル「地面に引きずり・・・」
「ガリガリガリガリ!!」
ポセウス「・・・いつの間に!?」
司会者ワイドラクセル「ギュスタン選手!一瞬でシュワイドランゼル選手に
飛び掛かり、両腕を食らっています!!」
シュワイドランゼル「ぎ・・・ぎゃああああぁああ!!」
「ガリガリガリガリ!!」
シュワイドランゼル「た・・・助けてくれ!!」
ポセウス「審判!シュワイドランゼルは棄権する!」
司会者ワイドラクセル「ただ今、砂帝国チームのポセウス選手から、
シュワイドランゼル選手の棄権が申し出されました!よってギュスタン選手の勝利と見なします!!」
戦闘大会会場 観覧席
シンピオン。O○(あの選手・・・)
シャフタ「以前よりも強くなっておるな」
戦闘大会会場 魔法戦闘円 港町ファンヴァール
ポセウス。O○(右腕にまるで意思があるようだ・・・
一瞬のあの動き、少しでも目を離せばやられる)
ポセウスは前に出た
ガウンブリザー「てめえの仲間、命拾いしたな。あと3秒であの世行きだった」
ポセウス「・・・」
司会者ワイドラクセル「それでは試合を始めてください!」
ギュスタンの右腕が動いた
ポセウス「!」
ポセウスの体が砂と化していく
サラサラサラ・・・
ギュスタン。O○(特殊能力か)
ギュスタンはタヴォージャを唱えた
ポセウスが固形化してゆく
ポセウス「!?」
ギュスタンの右腕がポセウスに食らいついた
ポセウス「くそ・・・!魔法を使えるなんて」
「ガリガリガリガリ!」
ポセウスは気絶した
司会者ワイドラクセル「圧倒的な強さです!」
449話
戦闘大会会場 魔法戦闘円 港町ファンヴァール
ダークロ「どこの誰だかよく分からないが、助かってるようだなクウガチームは」
ヨージュ「良かった・・・後で礼でも言っておくよ」
戦闘大会会場 魔法戦闘円 港町ファンヴァール
ポセウスがベンチに戻る
シュワイドランゼル「誤算だ・・!」
ポセウス「すまない・・・強すぎる。すいませんレオリアさん」
レオリア「・・・気にするな」
レオリアが前に出た
司会者ワイドラクセル「とうとうレオリア選手が前にでてきました!
この選手は世界でも注目されている選手で、砂帝国をここまで
導き上げてきたのは彼といっても過言ではないでしょう!」
戦闘大会会場 観覧席 港町ファンヴァール
ゼムディ。O○(・・・ついに出たか)
ポセロ「去年、スフィム城が確か彼一人に負かされたっけ」
ガウンブリザー「そうだったな」
1年前 戦闘大会会場 魔法戦闘円 港町ファンヴァール
ポセウス「ぐぁ・・・!」
エリクィーダ「・・・」
司会者ワイドラクセル「ポセウス選手!エリクィーダ選手に手も足も出ません!」
ファウサン「当然だ。エクリィーダ様は天才だからな」
セキ「・・・」
ポセウス「レオリアさん、すいません」
レオリアが前に出た
エリクィーダ「僕はこの戦いを芸術的に楽しむつもりだ」
レオリア「芸術的か。・・・あんたは俺と対照的なようだな。悪いが殺す気でやるつもりだ」
エリクィーダ「!」
試合開始
エリクィーダは剣を高速回転させた
スフィムブレイク
司会者ワイドラクセル「ハナからエリクィーダ選手の大技です!」
レオリアは地獄から砂を呼び寄せた
レオリア「この世のものではない砂に触れた事があるか?」
エリクィーダ「!?」
戦闘大会会場 観覧席 港町ファンヴァール
ゼムディ「あの後、エリクィーダは赤子同然だった」
ガウンブリザー「・・・」
戦闘大会会場 魔法戦闘円 港町ファンヴァール
ギュスタン。O○(コイツは違うようだな)
レオリア「あんたと俺の考えている事は同じだ」
ギュスタン「?」
レオリア「相手が死のうが関係ないという事」
ギュスタン「これから死ぬ奴に用はねえ」
司会者ワイドラクセル「試合開始!」
450話
戦闘大会会場 魔法戦闘円 港町ファンヴァール
レオリアの攻撃
ギュスタン。O○(いきなりきたか)
ギュスタンは攻撃をよけた
「サラサラサラ・・・」
ギュスタン「?」
ギュスタンとレオリアの周囲に砂が舞い上がる
司会者ワイドラクセル「おっと、突如砂が舞い上がりました!会場には砂がありません。これはレオリア選手の特殊能力によるものです!!」
ギュスタン。O○(くそ・・・視界が)
レオリアの攻撃 ギュスタンは攻撃をよけた
レオリア「辛うじてよけたか。この砂嵐では身動きをとることすら困難だろう」
ギュスタン「だが・・・」
ギュスタンの右腕が震えた
レオリア「?」
ギュスタンの攻撃 人食剣
「ガリガリガリガリ!」
レオリアは辛うじて攻撃をよけた
ギュスタン「この腕が、食いたがっている。その肉を」
レオリア「・・・それで俺の位置が分かるのか」
ギュスタンの攻撃 人食剣
「ガリガリガリガリ!」
レオリアは攻撃をよけた
戦闘大会会場 観覧席 港町ファンヴァール
ガウンブリザー「レオリア特有の砂嵐か」
ポセロ「見えない。何が起きているのかさっぱり分からないね」
戦闘大会会場 戦闘魔法円 港町ファンヴァール
レオリア「・・・見せてやろう。これから使う砂は、俺が認めた強者だけに使うものだ」
ギュスタン「フッ、てめえに認められると気持ち悪い」
ギュスタンの攻撃 人食剣
司会者ワイドラクセル「聞こえてきます!見えませんが・・・。レオリア選手の呪文が!あの世から砂を呼び寄せるようです!相手の実力を認めた証拠でしょう!」
地獄の扉が開かれた
「ギギギギギ・・・」
ギュスタン「フッ」
ポセウス。O(あの扉から呼び寄せられる砂は、俺たちの扱う砂とは比にならない。レオリアさんだけが扱える特殊な砂)
シュワイドランゼル「・・・はじまりますよ。地獄から呼び寄せられる破滅の砂が」
司会者ワイドラクセル「ギュスタン選手、これから始まる攻撃に果たして耐えられるのでしょうか!?」
ギュスタン「いいねえ」
ギュスタンの目が赤く充血した
451話
戦闘大会会場 魔法戦闘円 港町ファンヴァール
レオリアは地獄から砂を呼び寄せた
ギュスタン「・・・」
レオリア「この砂に触れた肉体は、破滅する」
ギュスタン「何だと?」
レオリアの攻撃 破滅の砂
「ズバァー!!」
戦闘大会会場 観覧席 港町ファンヴァール
ヨージュ「ただの砂じゃないね」
ポセロ「始まったね」
ガウンブリザー「ああ」
戦闘大会会場 戦闘魔法円 港町ファンヴァール
ギュスタンはよけようとした
レオリア「砂の軽さを見くびるな」
地獄の扉から風が吹いた
「ギュオオオオオ!」
ギュスタン「ちくしょう!」
ギュスタンの体が破滅していく
レオリア「・・・」
ギュスタン「・・・・ぐぉあああ」
レオリア「あれは避けられない」
シュワイドランゼル「しかし問題は二回戦ですね」
ポセウス「あいつらか・・・」
司会者ワイドラクセル「おっと、ギュスタン選手!
体がどんどん破滅していきます!これがレオリア選手!
もし、相手が自分より強くても、この砂がある限り決して負けることはありません!」
戦闘大会会場 戦闘魔法円 港町ファンヴァール
ガウンブリザー。O○(セパーツタ海峡のあいつの特殊能力には手が出なかったがな)
戦闘大会会場 戦闘魔法円 港町ファンヴァール
ギュスタン「このままじゃ・・・し・・・死んでしま・・う。棄権しか・・・」
リボッグが現れた
一同「!!」
シュワイドランゼル「はぁ!?」
ポセウ「なんで奴らが・・・」
ギュスタン「・・・貴様」
リボッグ「てめえには相性が悪そうだ。そいつは俺がやるぜ」
レオリア「ようやく二人目が来たか」
シュワイドランゼル「くそ!こんな短時間に戻ってこれるはずが!!」
ポセウス。O○(ま、正直ホッとしているが)
司会者ワイドラクセル「リボッグ選手です!ようやくクウガチームのリボッグ選手が現れました!」
戦闘大会会場 戦闘魔法円 港町ファンヴァール
クウガ「よし、見るか」
ヨージュ「クウガ!フィンブレク!
今までどうしていたんだ。ベンチにはいかなくていいの?」
フィンブレク「その必要はないからだ。この試合、リボッグのノーダメージに終わる」
452話
数十分前 連絡船
フィンブレク「初戦には間に合わない・・・」
リボッグ「レオリアか。こいつには勝てる自信があるぜ」
クウガ「本当か?」
リボッグ「実力は準決勝まで進んでもおかしくないレベルだが、そこにあった古新聞から戦歴を調べた結果、どうしても相性が悪い試合があるようだ」
フィンブレク「そうか。だが、間に合わないとなってしまってはな」
クウガ「そうだな」
フィンブレク「ゼムディグループの応援でもしとくか?」
その時、突然船の速度が上がった。
「ギュオォオオオオオオ!」
クウガ「!?」
船長「今の話本当か?」
クウガ「ああ。何で急に速度を?」
船長「俺がてめえらを助ける、イコール、俺が有名になるかもしれねぇって寸法よ」
フィンブレク「それは助かるな」
船長「それに、今の客あんたらだけだし」
リボッグ「この速度だったら間に合うかもしれねえな」
戦闘大会会場 戦闘魔法円 港町ファンヴァール
レオリア「ようやく二人目が来たか・・・」
リボッグは前に出た
ギュスタン。O○(情けねぇ。ここはずらかるか)
ギュスタンはいなくなった
リボッグ「生身の肉体を破壊する砂か・・・」
レオリア「良く分かっているな。覚悟はできていると見なそう。しかし既に扉は開いてしまっている。あんたは運が悪い」
レオリアは地獄から砂を呼び寄せた
リボッグ「それか」
レオリアの攻撃 破滅の砂
「ギュォオオオオ!!」
リボッグは砂に向かっていく
リボッグ「!」
ミス ダメージを受けない
レオリア「何!?」
シュワイドランゼル「しまった!そいつは金属ですか!」
ポセウス。O○(去年もいたんだよなぁ、そういうの)
リボッグの攻撃 突進 レオリアに400のダメージ
レオリア「・・・!」
リボッグ「俺の体はオリハルコンでできている」
レオリア「・・・くそ」
リボッグ「手を抜いて戦ってやるから全力できていいぜ」
司会者ワイドラクセル「砂がまったく効きません!ノーダメージです!!
この展開は去年にもあったような気がします!レオリア選手にとって最も相性の悪いタイプの相手にあたってしまったようです」
レオリアは地獄の扉に手を伸ばした
リボッグ「?」
シュワイドランゼル「最高の砂を使いますか。黄金の砂嵐を」
レオリア「これから使う砂の攻撃力は、この世のものではないと思え」
リボッグ「てめぇはそれはさせねえ」
レオリア「させない?」
453話
戦闘魔法円 港町ファンヴァール
地獄の扉とレオリアの意思が呼応する
「ゴゴゴゴゴゴ・・・」
レオリア「数え切れない程の地獄の砂の中に黄金に輝く砂がいくつか存在する。人の目に見えなくて当然。数億・・・いや、数兆にも及ぶ砂の中に対して一つしかないのだから。
だが、俺はそれを一瞬にして集めることができる」
リボッグ「・・・」
レオリア「自ら地獄へ落ち、10年の時を経てようやく手にしたこの技」
地獄の扉から黄金の光が発せられた
リボッグ「ちっ、眩しいな」
「ゴゴゴゴゴゴ・・・」
レオリア「終わりだ」
レオリアの攻撃 黄金の砂嵐
「ズバァアアアアア!!!!!」
司会者ワイドラクセル「レオリア選手がほんの稀にしか見せない脅威の技!黄金の砂嵐だ!」
レオリア「なぜ黄金に輝くかお前にわかるか?危険だからだ。
危険すぎるゆえ、黄金に輝くことによって目立たせ相手を近づけさせないのらしい。
しかしそれは逆に相手を勘違いさせる事もある。なんせ黄金だからな」
リボッグ「てめえの黄金の砂、待っていたぜ」
レオリア「!」
「ズン!!!」
リボッグから刃が出てきた
戦闘魔法円 観覧席 港町ファンヴァール
フィンブレク「スピードが重要になる。
砂嵐にやられる前に、扉を壊さないと」
クウガ「扉を真っ二つにするのか」
戦闘魔法円 港町ファンヴァール
リボッグ「いくぞ!」
リボッグは地獄の扉に向かっていく
黄金の砂嵐 リボッグに700のダメージ
レオリア「何だと!?」
黄金の砂嵐 リボッグに700のダメージ
司会者ワイドラクセル「リボッグ選手!自ら地獄の扉に向かっていきます!」
リボッグ刃を扉に向かって振り下ろす
リボッグ。O○(間に合った!!)
レオリア「無駄だ、鋼鉄で・・・」
リボッグ「忘れたか。こっちはオリハルコンだ」
レオリア。O○(しまった!)
「バリバリバリバリ!!」
地獄の扉が分断された
レオリアは戦意喪失する
司会者ワイドラクセル「リボッグ選手!レオリア選手の地獄の扉を真っ二つに
してしまいましたーー!」
レオリア「だめだ、俺は戦えない」
司会者ワイドラクセル「これはレオリア選手、棄権のようです!
よってクウガチーム、一回戦突破となります!!」
シュワイドランゼル「くそぁおおおおお!」
ポセウス「・・・」
戦闘魔法円 観覧席 港町ファンヴァール
3人
デモクーア(左の男)「クウガチームに決定・・・と」
ガラプマ(右の男)「・・・」
ビス「・・・」